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ホルモン+HER2+。2005年鎖骨上・下リンパ節への領域再発。07年、09年脳転移。2014年現在皮膚転移と格闘ちう


by 猫乃森

ホルモン療法について ・・・続き

昨日の講演会の帰り道に見たバス。水陸両用とか。スゲ~!乗りてぇ~!!!
ホルモン療法について ・・・続き_e0034047_22201788.jpg

ちなみにこのバスが水陸両用だよと教えてくれたのは、講演会場で会って帰り道をご一緒した虹の会のKさん。何でも知ってるKさんは乳癌の薬にも詳しいし、その他の事にも詳しい。そして、方向音痴の私の事をいつも心配してくれる(^^;)。


さて、昨日の講演会の第2部は京都大学の佐治先生の講演。
ご本人も仰ってましたけどぉ~、乳がんのタイプをハイブリッドカーに例えられても、免許も車も持ってませんので、そんなおばちゃんにも分かる他の例えを考えてください(^^;)。お話は面白かったですけど。

私が乳がんに罹患した11年前とは乳がんのサブタイプの分類にKi-67(細胞増殖マーカー)なんていうのは無かったんですが、最近はこの数値も参考に11種類に分けられるそうです。ま、再発しちゃうと関係ないし、再発しちゃう時はしちゃうんですけどね~(^^;)。

で、近い将来トリプルネガティブも、
 本当は素直なグループ(悪性度が低い) ~ 本当にやんちゃなグループ(悪性度が高い)
を6つに分けるようになるだろうとのことでした。

さて、昨日の講演会はホルモン治療の勉強をしましょうと言う事ですので、どういった人がホルモン治療を受けるのか。エストロゲンとプロゲステロンの割合がどのくらいであろうとも陽性であればホルモン治療を受けるようになります。ご本人が拒否しない限りはね~。

何故かと言うと、わずかでも陽性の細胞があればそれが司令塔の役割を果たすんだそうです。だから、ちょっとでもあればそちらをたたくと言う事ですね。

それから、ホルモン療法の方が抗がん剤よりも副作用が軽いからホルモン療法を優先するわけではなく、ホルモン療法の方が効果があるがんに対してホルモン療法を行うのだそうです(Luminal A と言うタイプは抗がん剤が効きにくい)。

で、そのあとの話・・・会社に例えてお話をされていましたが、こういう理由でここにこう効く薬なんだと図で説明されていましたが、私のつたない文章では上手く説明できませんのでパス(^^;)。

取り敢えず分かったこととしては、
  • LH-RHアナログと言う種類の薬(リュープリン、ゾラデックス)は続けないと効果が出ないよ~。

  • 抗エストロゲン剤(ノルバデックス、タスオミン、フェアストン)は骨密度は保たれるけど子宮体癌に罹る割合が増えるよ~。

  • 最近出てきた再発に使えるフェソロデックスは抗エストロゲン剤だけどエストロゲン受容体を壊しに行く薬だよ~。

  • アロマターゼ阻害薬(アリミデックス、アロマシン、フェマーラ)は閉経後に使う薬だけど、女性ホルモンを止めに行く薬だよ~。ちなみに閉経後は脂肪で女性ホルモンが作られるので、閉経後に太るのはよくないよぉ~。

  • 黄体ホルモン剤(ヒスロンH)はどうして効くのかよく分からない薬だよぉ~。


術後ホルモン治療の基本2013年(乳癌診療ガイドライン 治療編 日本乳癌学会編←乳癌学会会員以外は詳細ページを見ることが出来ません。見えるようにしろぉ~!!!)で、治療についてはどうなっているかと言うと・・・、

■閉経前
  1. タモキシフェン(商品名ノルバデックスなど)5年

  2. タモキシフェン5年+LH-RHアナログ
    (化学療法を行った40歳以下などはLH-RHアナログを併用してもよい
     LH-RHアナログ単独投与は推奨しない)

  3. タモキシフェン5年+アロマターゼ阻害剤5年(閉経した場合)
    タモキシフェン5年+タモキシフェン5年(閉経していない場合)

■閉経後
  1. アロマターゼ阻害剤5年

  2. タモキシフェン5年(トレミフェンも可)

  3. タモキシフェン2~3年→アロマターゼ阻害剤3~2年(計5年)

  4. タモキシフェン5年→アロマターゼ阻害剤5年

  5. タモキシフェン5年→タモキシフェン5年
    (ガイドラインには記載なし)


術後長期ホルモン療法のパターンとしては・・・
  • タモキシフェン5年→アロマターゼ阻害剤5年

  • タモキシフェン5年→タモキシフェン5年

  • アロマターゼ阻害剤5年→タモキシフェン5年

  • アロマターゼ阻害剤5年→アロマターゼ阻害剤5年

と、あるそうですが、下2つについてはまだ試験中。2~3年後に結論が出るとのことです。


私が治療を始めた頃にはタモキシフェンは5年だったんですが、ホルモン陽性の場合は10年を超えても再発のリスクがあるのでもう5年追加した方が良く、そうすることで15年再発しにくくなるんだそうな。リンパ節転移があればなおの事5年追加した方がいいとのことです。

さて、ホルモン療法の副作用についてです。
  • アロマターゼ阻害剤→関節痛、骨粗しょう症

  • タモキシフェン→子宮体がん、血栓、のぼせ(ホットフラッシュ)

とあるわけですが、アロマターゼ阻害剤の手のこわばりは、薬を変えると良くなる場合もあようです。対処として、理学療法や針、NSAIDs(ステロイドではない抗炎症薬・ロキソニンとかイブとかバファリンとかですね)、休薬、ビタミンD3。

ホットフラッシュの対処は、服装や生活の工夫、抗うつ剤、抗てんかん剤、降圧剤、鍼治療、星状神経節ブロックなど。

子宮体癌については閉経後(LH-RHアナログ使用者を含む)800人に1人から5年の内服で800人に2~3人に増えるとのことで、これが多いとみるか少ないとみるかは人それぞれでしょうね。

それから、閉経前の人に関してはタモキシフェンで子宮体がんが増えると言うデータが無いので、定期的に健診を受けなくても、自覚症状(不正出血など)がある場合に婦人科を受診すればいいとのことです。


以上!
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by neko-no-mori | 2013-08-19 00:58 | 講演会レポート

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