ホルモン+HER2+。2005年鎖骨上・下リンパ節への領域再発。07年、09年脳転移。2014年現在皮膚転移と格闘ちう
by 猫乃森
連れ合いのこと
午前中、日が当たった窓際で洗濯物の下で眠る茶々さん。
花粉が嫌で室内干しなんだけど、GW明けたら外に出そうかな~。
土曜日のがん友ちゃんたちとのおしゃべり、いつもだったらこちらが聞く側で自分のことはあまりしゃべったりしないんだけど、人数が少なかったこともあり、自分のことを結構話したような気がします。
脳転移のこととかガンマナイフのこととか。(この件について知りたい人はカテゴリの「脳転移・ガンマナイフ」を見てね。)
それから、連れ合いが他界した時のこととか。連れ合いが他界したのはもう15年も前のことです。人娘たちが小学校5年生と3年生の時。
当時、娘たちが通うことになっていた中学の学区の一番端っこに住んでいました。たまたま住んでいたアパートのすぐ裏に新しい賃貸マンションが建ちました。私は、出来ればそろそろ中学の近くで分譲マンションをと思っていましたので、新しく建った賃貸マンションには全く興味がありませんでした。
しかし、連れ合いは全然そんな風に思ってくれなくて、とにかく新しく近くにできたマンションのことが気になって仕方がない。見るだけだからと言って連れて行かれて、結局その場で押し切られ引越し決定。自分がこうと思ったら人の言う事なんて聞き入れない人でした。
『全く言い出したら聞かないんだから!』と思いながら、引越し予定日に合わせてせっせと引っ越し準備をしましたよ。近いですから小さな物は自力で色々運びました。ちょうど梅雨時だったので、片頭痛持ちの私には辛い季節でした。
私はどんどん痩せていきました。何か病気になっているのかもしれないと思うほど。でも、病気だったのは私ではなく彼の方だったんですね。自分のことで精いっぱいでそれにちっとも気付けませんでした。
彼は引越しの翌日、しっかりと朝食を食べた後、風邪気味で頭が痛いと言って寝室に入り、1時間後にはもう息をしていませんでした。
ずっと『いつかこんなわがままな人とは離婚してやる~!』と思っていたのですが、引越し当日辺りには『まぁ~、こっちだって決して良い妻とは言えないし、文句言いながらも私にはこの人しかいないんだろうな。そしてこの人に付き合っていけるのは私しかいないだろうな。』と、この後の人生も一緒に行こうと覚悟を決めた矢先でした。
当時は川崎市に住んでいましたので、救急車で聖マリアンナ医科大学まで運ばれました。30分くらいだったでしょうか、蘇生措置を試みましたが、その甲斐もなく死亡宣告。家で待機していた娘たちと、ちょうど引越しの手伝いに来ていたバーバラさん@母に連絡をし、救急の入り口でへたり込んで号泣したような・・・。
この場合、変死扱いとなりますので、簡単な警察の事情聴取&現場(自宅)検証。連れ合いの遺体は横浜の検察医の元へ。死体検案書に書いてあった死因はおう吐物をのどに詰まらせての窒息死。でも、頭痛があったことや、年齢からみてくも膜下出血であったのだと思っています。享年43。
もし、助かっていたとして後遺症が残った状態であったなら、おそらく連れ合いはきっと私に暴言を吐いたりひどく落ち込んだりしたことでしょう。そんな彼を、果たして私は支え続けていけたでしょうか。前を向いて生きられるように寄り添うことができたでしょうか。
正直、全く自信はありません。不可能と思えるほどに。だって、彼は障害を持った状態で生き続けることになったら死を選んだと思います。人から奇異の目で見られるような状態を大変嫌う人でしたから。
連れ合いの死は、あれで仕方なかったと思います。でも、ずっと私の中にずしんと重い何かがあるままなのは確かです。だから、乳がんになって以来の自分の状態に冷静でいられるんだと思います。そして、娘たちには大変申し訳ないんですが、がんで死ぬと言うことは私に一番合った死に方だと思っています。
花粉が嫌で室内干しなんだけど、GW明けたら外に出そうかな~。
土曜日のがん友ちゃんたちとのおしゃべり、いつもだったらこちらが聞く側で自分のことはあまりしゃべったりしないんだけど、人数が少なかったこともあり、自分のことを結構話したような気がします。
脳転移のこととかガンマナイフのこととか。(この件について知りたい人はカテゴリの「脳転移・ガンマナイフ」を見てね。)
それから、連れ合いが他界した時のこととか。連れ合いが他界したのはもう15年も前のことです。人娘たちが小学校5年生と3年生の時。
当時、娘たちが通うことになっていた中学の学区の一番端っこに住んでいました。たまたま住んでいたアパートのすぐ裏に新しい賃貸マンションが建ちました。私は、出来ればそろそろ中学の近くで分譲マンションをと思っていましたので、新しく建った賃貸マンションには全く興味がありませんでした。
しかし、連れ合いは全然そんな風に思ってくれなくて、とにかく新しく近くにできたマンションのことが気になって仕方がない。見るだけだからと言って連れて行かれて、結局その場で押し切られ引越し決定。自分がこうと思ったら人の言う事なんて聞き入れない人でした。
『全く言い出したら聞かないんだから!』と思いながら、引越し予定日に合わせてせっせと引っ越し準備をしましたよ。近いですから小さな物は自力で色々運びました。ちょうど梅雨時だったので、片頭痛持ちの私には辛い季節でした。
私はどんどん痩せていきました。何か病気になっているのかもしれないと思うほど。でも、病気だったのは私ではなく彼の方だったんですね。自分のことで精いっぱいでそれにちっとも気付けませんでした。
彼は引越しの翌日、しっかりと朝食を食べた後、風邪気味で頭が痛いと言って寝室に入り、1時間後にはもう息をしていませんでした。
ずっと『いつかこんなわがままな人とは離婚してやる~!』と思っていたのですが、引越し当日辺りには『まぁ~、こっちだって決して良い妻とは言えないし、文句言いながらも私にはこの人しかいないんだろうな。そしてこの人に付き合っていけるのは私しかいないだろうな。』と、この後の人生も一緒に行こうと覚悟を決めた矢先でした。
当時は川崎市に住んでいましたので、救急車で聖マリアンナ医科大学まで運ばれました。30分くらいだったでしょうか、蘇生措置を試みましたが、その甲斐もなく死亡宣告。家で待機していた娘たちと、ちょうど引越しの手伝いに来ていたバーバラさん@母に連絡をし、救急の入り口でへたり込んで号泣したような・・・。
この場合、変死扱いとなりますので、簡単な警察の事情聴取&現場(自宅)検証。連れ合いの遺体は横浜の検察医の元へ。死体検案書に書いてあった死因はおう吐物をのどに詰まらせての窒息死。でも、頭痛があったことや、年齢からみてくも膜下出血であったのだと思っています。享年43。
もし、助かっていたとして後遺症が残った状態であったなら、おそらく連れ合いはきっと私に暴言を吐いたりひどく落ち込んだりしたことでしょう。そんな彼を、果たして私は支え続けていけたでしょうか。前を向いて生きられるように寄り添うことができたでしょうか。
正直、全く自信はありません。不可能と思えるほどに。だって、彼は障害を持った状態で生き続けることになったら死を選んだと思います。人から奇異の目で見られるような状態を大変嫌う人でしたから。
連れ合いの死は、あれで仕方なかったと思います。でも、ずっと私の中にずしんと重い何かがあるままなのは確かです。だから、乳がんになって以来の自分の状態に冷静でいられるんだと思います。そして、娘たちには大変申し訳ないんですが、がんで死ぬと言うことは私に一番合った死に方だと思っています。
by neko-no-mori
| 2013-04-29 18:58
| 日常
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